こんなのアリなの!?ジャングルジムみたいなリビング

「面白い家を建てたから見においで」
以前、職場の先輩に誘われて
新築のマイホームを見学に行ったことがあります。

 

そこで見たのは・・・、

 

子供たちがリビングでジャングルジムをしている姿!

 

木造住宅なのですが、梁や筋交いが非常に太くて頑丈そうで
まるで公園のアスレチック遊具のような風情だったのです。

 

ブランコやハンモックも吊り下げられており、
家の中に居ながらにしてアウトドアな遊びが楽しめるような
ワクワク感いっぱいの工夫が施されています。

 

子供たちがジャングルジムをすいすい登って行った先の
2階のロフト部分が彼らの部屋になっているということで、
つまりはリビングと子供部屋がつながっているというわけ。

 

これだけオープンで開放感のある間取りなら、
子供が自室に引き籠って出てこない・・・なんてことも
起こり得ませんね。

 

「家族の息遣いを常に感じられる」
「子供が孤立しない」
というメリットがあるため、最近は
このようなオープンな間取りのニーズが高まっているようです。

 

ただ、家相学の観点から見ると、
開放感があり過ぎる家というのは「凶」と考えるそうです。

開放感があり過ぎることのデメリット

オープンな住宅には、家相的に見てどんな問題があるのか?
大きく分けると、次のような2つの弱点が挙げられます。

 

プライバシーが守られない

子供から離れて静かにくつろぐ時間が欲しい、
そう思うことはありませんか?

 

逆に、子供だってある程度の年齢になれば
「一人の時間が欲しい」と思うようになります。

 

リビングと子供部屋がつながった間取りは
よく言えば「開放感があって伸び伸び」していますが、
見方によっては「プライバシーがなくて落ち着かない」。

 

気づかぬうちに、家族みんなにストレスが溜まってしまいます。
家族とはいえ、(家族だからこそ)家の中に「逃げ場」は必要です。

 

温度やニオイの問題

温かい空気は高い場所に上っていく性質があります。
ですから、リビングを温めようとしてエアコンをつけても
その暖気は2階のロフト部分に上がって行ってしまうので
1階部分、特に足元はなかなか暖まらない・・・。

 

逆に、2階の子供部屋は、夏場が暑くて
過ごしにくい空間になってしまうでしょう。

 

また、ニオイもこもりやすいので、
リビングとキッチンがつながった間取りの場合は
特にそのデメリットが強調されてしまいます。

適度は距離感を保つための間取りの提案

このように、ハウスメーカー側が謳う「開放感のある間取り」は、
家相的に見ると必ずしも良いものではありません。

 

最近はリビングの真ん中に階段を設けるデザインも人気ですが、
家の真ん中に立体的な「欠け」ができると解釈されることもあり
家相の専門家には「避けるべき」とされています。

 

開放感のある家は、確かに
家族の物理的・心の距離は近くなるでしょう。
コミュニケーションも活性化されるかもしれません。

 

しかし、例えば学校や職場で嫌なことがあった時、
勉強や仕事に集中したい時、じっくり考えたいことがある時は
一人になりたいものではないでしょうか?
家族と喧嘩をした時も、一人で逃げ込む場所は必要では?

 

「リビングと寝室が近すぎて、音が気になって眠れない」
なんて話もよく耳にします。

 

これからマイホームを建てる方には、
「廊下」を設けて部屋を適度に仕切ることを提案します!

 

部屋間の温度差を小さくするために、あえて廊下や扉を設けず
スキップフロアで段差を設けて「ゆるやかに仕切る」
という手法も人気ですね。

 

いずれにしても、家族みんなが快適に暮らす上で
「個」の時間を確保するという視点を持つことはとても大切です。