「こうあるべき」に囚われ過ぎていませんか?

マイホームを持つとなると、どうしても気になる家相や風水。
また、「最近はどんな外観や間取り、インテリアが人気なのか?」
というトレンドも参考にしたいところですよね。

 

家は一生に何度もない大きなお買い物ですから、
あれこれ慎重になるのもわかりますし
積極的に情報収集することも大事です。
建ててしまってから
「ああすれば良かった、こうすれば良かった」
と後悔しても、そう簡単にはリフォームできませんから。

 

ただ、氾濫する情報に飲み込まれて
一番大事なことを忘れていませんか?

 

家づくりで最優先すべきは、「家族が幸せであること」です。

 

流行の最先端をいく家を建てても、
家相の面でほぼ難のない家を建てても、
家族が幸せを実感できる家でなければ全く意味がありません!

 

「間取りはこうでなければいけない」
「玄関の位置はこの方位でなければいけない」と、
「〜でなければいけない」「〜すべき」に囚われ過ぎると
大事なことを見失ってしまいますのでご注意ください。

家族の幸せを考えた家づくり

とはいえ、「家族の幸せ」とは非常に漠然とした目標ですよね。

 

なにを持って「幸せ」とするかは家庭によって異なるでしょうし
同じ家に暮らす家族であっても、家づくりに寄せる想いは
一人一人違っているでしょう。

 

「みんなでワイワイ騒ぐのが好き!野外活動やスポーツも大好き!」
というご家庭なら、リビングは広めに。
庭とつながる大きなウッドデッキや縁側を設けて、
バーベキューや花火大会で盛り上がるのも良いですね。

 

「家族みんな、読書が大好き」というご家庭なら、
みんなで使える図書館スペースを設けてはいかがでしょうか。
本を楽しむ(収納する、読む)専用のお部屋を作れば
「リビングにどんどん雑誌や本が溜まっていく」
なんて状況を防ぐことができますし、
書籍類の管理がラクになりますよ。

 

「家族みんなお風呂が大好きで、
週末はいつもスーパー銭湯へ行く」
というご家庭なら、バスルームの設備をグレードアップ!
思い切って、ゴージャスなジェットバスにしちゃいますか!?

 

一方、野外スポーツを楽しむご家庭なら、
玄関やガレージに専用の収納スペースを確保!
車やバイク、自転車の趣味をお持ちのお父さんには
広いガレージがくつろぎの場となることでしょう。

 

このように、新しく建てる家でどんな暮らしを送りたいのか、

 

自分たちにとって幸せな毎日とはどんなものか。

 

まずはそこを具体的にイメージしてみましょう。
家相や風水を考慮するのはその後でも十分です。

小さな声もしっかり反映させよう

「幸せ」のカタチは人それぞれ。
せっかくの機会ですから、
家族でざっくばらんに話し合いましょう!

 

同じ家に住んでいても、
「えっ、おまえ、そんなこと考えてたの?」
と驚くような発見があるかもしれません。

 

例えば・・・

 

お母さんにとっての幸せは、家事がはかどること!
それなら、キッチン設備のグレードや配置、
洗濯室との位置関係に工夫が必要ですよね。

 

でも、もしかしたら、

 

「私だって、一人になれる空間が欲しい」

 

と思っているかもしれません。
それなら、ちょっと座って読書ができるような
お母さん専用の小部屋も必要ですね。

 

お父さんにとっての幸せは、子供と遊びを楽しめること。
だから、リビングは広めにとって、
廊下も走り回れるように幅を広く。
天体観測を楽しめるような屋根裏もあったら素敵ですね。

 

・・・と思いきや、実は
「自分の趣味を楽しめる隠れ部屋が欲しい」というのが本音。
だとしたら、ガレージや半地下、地下室を作って
存分にご趣味を楽しんでいただきましょう。

 

さて、ここで忘れてはいけないのは、お子さんの夢。
家と学校の往復で、大人とは違って逃げ場がありません。

 

子供にとって「家」という空間は、
大人が思う以上に大切な場所なんですよ。

 

「友達に自慢できる家がいいな」
「ふかふかのお布団で日向ぼっこできるのって気持ちが良いな」
「ペットといつも一緒にいられたら幸せだな」
「パパとママがいつもにこにこしててくれる家が良いな」

 

・・・そんな風に、子供なりの「幸せ」のカタチがあるはず。
家づくりの際は、大人の事情だけでプランニングするのではなく

 

必ずお子さんの「幸せ」に対する意見も聞いてあげてくださいね。

 

家族みんなの「幸せ」の理想が詰まった家であれば、
多少の家相的弱点は心がけ次第で克服できるはずです!