動線とは?

家相の良し悪しは、

 

「住みやすいかどうか?」

 

とイコールとも言えます。

 

では、住みやすい家とはどんな家でしょうか?

 

人によって答えは違うと思いますが、
一つとして挙げられるのが

 

「適材適所」が実現できている

 

ということです。

 

つまり、あるべき物があるべきところに収まっている、
使いたい時に使いたい物にすぐに手が届く。
そんな家なら、人と物の移動が最小限で済みますので
時間的にも労力的にも無駄がありません。

 

生活する上での動きのルート=軌跡を
「動線」と言いますが、これをしっかり考慮した間取りは
非常に住みやすい家と言えるでしょう。
それが、結果的に「家相が吉な家」につながってくるわけです。

 

さて、この動線を考える上でセットになるのが収納。
適材適所の収納ができていれば、
あっちへ行ったりこっちへ行ったり、探し回ったり
といった時間のロスをカットすることができますよ。

収納で変わる、家族の関係

動線には大きく分けて
「生活動線」と「家事動線」があります。

 

前者は、例えば、朝起きてトイレに行って、
顔を洗って着替えてご飯を食べる・・・という
一連の生活の流れの中で生まれるルートです。

 

寝室とトイレ、洗面所が同じフロアの
近い場所にあれば、単純に朝の支度も楽ですよね?

 

次に、「家事動線」のほう。
こちらは、料理をして配膳して食べて片づけて・・・
洗濯してそれを乾して取り込んで、たたんで収納して・・・
という家事作業の中で生まれる軌跡です。

 

キッチンとダイニングが近い位置にあれば
食事の準備は楽チンでしょうし
洗濯室がサンルームやベランダの近くにあれば
洗った衣類を運ぶ労力が省けます。

 

つまり、

 

家事動線を考えた家というのは家事をする人にとって優しい家

 

ってことですね!

 

動線を考えて間取りを決めることで、
精神的、肉体的負担が軽減され
お母さんの笑顔が増えて
それによって家庭内の雰囲気が良くなる。

 

一人一人がバラバラに収納していた本類を一か所にまとめることで
(共有の図書スペースを作る)
家族のコミュニケーションが活性化する。

 

・・・そんなプラスの変化も期待できますよ!

 

「そんなに単純なものか!?」と思われるかもしれませんが、
日々の積み重ねが人の心身に与える影響は大きいものです。

 

間取りや家相を軽んじてはいけません!

活かせば生きる!デッドスペース

動線を考えた上で収納スペースを確保すると、
毎日の生活や家事は驚くほど楽チンになります。

 

例えば、玄関横にシューズクロークと
ちょっとしたクローゼットがあるお宅。
帰ってきたらそこで靴を脱ぎ、
上着を脱いでサッとかけて、あとは洗面所へ!

 

小さなお子さんがいるご家庭なら、
子供専用の靴棚&ラックを用意しておいて、
そこに靴、上着、バッグを収納できるようにしてあげれば
自分で外出・帰宅後の支度ができるようになります。

 

洗面所にも、タオルや洗剤のストックを保管する
収納スペースが一つあれば、
入浴中に洗剤がきれても安心ですよね。
裸で別室に取りに行く手間を省けます。

 

基本的には、生活の中で発生する「行為」と
その行為で「使う物」をセットで考えて収納スペースを確保する
のが理想的ですね。

 

ただ、間取りの都合でそれが難しい場合もあるでしょう。
家相的に見れば、
家全体に対するスペースのバランスも大事ですから
あまりにも収納スペースを広く設けるのも考え物です。

 

そんな時は、デッドスペースを有効活用!

 

壁、小上がりの下、地下室、階段の下、
屋根裏・・・等々、工夫次第で収納に活用できる場所は
家の中にたくさんあります。

 

特に注目したいのは、壁。
最近は壁に簡単に取り付けられる収納家具のラインナップが豊富!
長押、棚、コーナー棚、ハンガーかけ、フック・・・と
なんでもアリです!

 

無印良品なら、デザイン的にもシンプルでクセがないので
どんなインテリアにもなじみそうですね。

 

空いているスペース(=デッドスペース)を有効利用して
家事のムダをなくしましょう。